旅はみちづれ: シネマ評：モンタナへの夢

Lonesome Doveのラストシーン

邦題「モンタナへの夢」

1989年の作品で、日本でも1995年にNHKで4回に渡って放映されました。

元レンジャーのウッドロウ隊長とガス・マクレイが中心となって、ロンサム・ダヴからまだ未開の地であったモンタナへ、牧場を始めるために牛を運んでいく物語です。

様々な苦難を乗り越え、旅をする物語は西部劇はたくさんありますが、アメリカではいまだ人気がある作品だそうで、まさに傑作と呼べる作品です。

この作品は映画ではなくテレビドラマだったのですが、ウッドロウ隊長にトミー・リー・ジョーンズをはじめ、俳優陣がかなり豪華！
皮肉屋の相棒、ガス・マクレイにロバート・デュアル、ダイアン・レイン、リッキー・シュローダなどそれぞれが素晴らしい存在感で作品を盛り上げています。

時代考証もよくされていて、銃は利き手と逆側にさしていて、右ききなら左に差して右手で抜く（日本刀も同じですね）など当時の様子をきちんと守っています。

これほど面白い西部劇はなかなかないと思うのですが、なぜか日本ではビデオが発売されず、ごくたまに衛星放送である再放送でしか見ることはできません。

私はたまたま当時、ビデオで録画していたので、それをDVDにしてまして時々見ていますが、この日本語吹き替え版がまた、なかなか秀逸でして何度見ても飽きず、見るたびに感動で涙が出ます。
嫁は目から鼻水出てるよ、とからかいますがほっといてくれ、でございます。

広大な荒野を旅する風景は、バイクで旅したとき見た地平線を思い出しその風や匂い、キャンプしたときの様子などかぶってしまい、余計に感慨深くかんじてしまいます。

国や文化は違えど、まさに壮大な人生を感じさせる素晴らしい作品だと思います。

4回で8時間ほどもありけっこう長い作品ですが、見たことのない方にはほんとにお勧めですので、衛星放送などで放映されていたらぜひご覧になられる事をお勧めいたします。

そしてこの作品には続編として「Return to Lonesome Dove」という作品がありますが、こちらは1作目よりさらに評価が高いそうです。